インフォーマル会議

第2回インフォーマル会議議事録

第二回「高温・高密度QCDの物理」(QCD Matter Open Forum)インフォーマル会議 議事録
日時: 2011年9月17日 17:30-19:30
場所: 弘前大学 SJ会場
参加人数:37人
議事進行:小沢恭一郎(KEK)、野中千穂(名古屋)
文責:郡司 卓(東大CNS)

QCDMOFの現在までの経緯と現状報告(志垣)

  • 前々回の学会時に任意会合をもった。(発案・世話人:浜垣、進行:志垣、参加者~40人)
    • 目的:実験と理論に跨がる情報交換の場、将来指針の提案発言母体
  • その後の取り組み
    • 暫定世話人の選出:板倉、江尻、小沢、郡司、志垣、中條、野中、平野、藤井
      • 実験4人、理論5人という事で、鳥井さんを新たに世話人に加える。合意
      • 暫定世話人から世話人への正式な承認があった。(規約はない)
    • 名称決定:「高温•高密度QCD物質オープンフォーラム」
    • ML/HPの立ち上げ、MLは現在100名
  • 実績
    • HIP/HICの合同研究会(6/4)
    • WGとの連携(郡司)
    • QM招致の推進(浜垣)
    • 定期会合@学会
  • 世話人の活動内容
    • 代表幹事:次回のinformal会議のcall, 会場の予約
    • 事務局: MLとHPのメンテナンス
    • 次回の代表幹事は世話人の中で話し合って決める。
  • コメント
    • MLの参加者にstudentが少ない。スタッフはもっと声をかけるべき。宣伝を徹底的にする。

核物理の将来高エネルギー重イオンWGとの連携(郡司)

  • 高エネルギー重イオンのレポート
  • 今日のシンポジウムでは、積極的にJ-PARCで重イオンという話であった。すぐにactionを起こした方がいい。今すぐに加速器の人の連絡をとる。
    • 連絡をとる以上は責任が生じる。誰かが引っ張って行くことが必要。
    • その一方で並行して、物理戦略を早急にたてる。
      • 何を測ると何が分かって、それが学術的に如何に重要か。(例)レプトン対の測定
  • バリオン密度の物理を新しく立てるくらいの姿勢が必要(でないと、人も予算も集まらない)。
  • コライダー実験の前方 か fixed target のy=0か?
  • RHIC/LHCでの流体の成功。SPS/AGSでは流体は扱えていない。低いエネルギーで局所平衡が成り立つようなダイナミクスを確立すべき。
  • 日本の核物理の将来レポートを書いた。
    • コメントを貰う姿勢は受け身で、WGが世話人として研究会を開くとか、意見を広く聞く会合を設けるべき。
      • (Ex)JHFの話、AGSをやって来た人の話
  • 他のWGの人との議論が足りない。
    • QGPの人は他のセッション・会合への参加もない。しかしながら、向こう側も同じ。
    • 互いWGのoverlapを考えて互いに議論をすることが次に重要
  • 高エネルギーからのJ-PARC計画が固まりつつ有るので、すぐにでも動く方がいい。コンタクトを開始sる。
    • 加速器の人と話をする必要性。小関さん(KEK)、長谷川さん(原研)。
  • PHYSICSがないと何も始まらない
    • アメリカのプロセスにならえば、CD0(mission need (missionをやることに意味があるのか?))が最初。CD3でconstruction (critical decision)。

QM招致の現状(浜垣)

  • 2014年のhard probeは日本が1位。QMへの誘い水。QM2014の招致を検討。
    • 理研(和光)のサポート(事務局)も得られそう。ただし、東京近郊の開催が条件。
  • QM2011のIAC報告
    • ダルムシュタットに決定:2014年春の開催
    • 日本開催に対しては、中国、インド、米国(特にPHENIXから)のサポート
  • 次回2012年8月のワシントンDCでのQM誘致を再度提案。
    • 2015年秋に東京近郊で開催。
  • 皆様にサポートをお願いしたい。
  • 2014年のhard probeはやるのか?
    • 次回QM(ワシントンDC)のIAC会議まで延ばしてくれる。この会議で2014年hard probe開催が決まる。

HICの運営体制(藤井)

  • 小沢、平野の東大からの転出に伴って、新体制を作る。
    • 今年度より:板倉、中條、鳥井、福嶋を加え8人体制
    • 会場は;世話人所属部局で適宜、持ち回り。

新領域応募へむけた取り組み報告(志垣)

  • ALICEの日本Grで議論を開始。
    • 志垣、中條が取りまとめ
    • これまでのALICE運営は自助努力。
    • 新学術研究領域への応募を考える。
      • 複数年掛けても本腰入れて取りに行くべき。
  • 2011/11/10が締め切り。
  • 立てる物理/現存の物理/
  • 幾つかの案
    • ミニマルな枠;ALICE/PHENIX/FAIR/J-PARC/理論
    • 極限状態の物理(高温、低温、高密度、高磁場)
    • 極宇宙初期
    • 中性子星、クォーク星
    • 強相関
  • 分野全体を結集して複数年計画で取りに行く。
  • QCDMOFの協力・支援が必須(キーワード、枠組み、連携先)。

国際会議、研究会の案内

  • WPCF(平野): 9/20-9/24の開催@東大本郷
  • Future direction of high energy QCD(後藤):10/20-10/22@理研
    • 核子構造とHIの物理。sPHENIX/EIC。
  • ISMD2011(志垣):9/26-9/30:@広島