インフォーマル会議

  • 「高温・高密度QCD物質オープンフォーラム」議事録 [#b8e1c818]
     日時:9月11日(火) 17:30 ~ 19:30
     開催場所:京都産業大学 SC会場(2012年物理学会秋季大会)
     参加者数:35名
     文責:中條
     議事進行:平野氏
  • QCDMOF活動報告(平野氏)
    • 現在の会員の報告(全111名、実験と理論で約半々)、フォーラムの理念、主な活動についての説明があった。
  • Heavy Ion Cafe 活動報告(平野氏)
    • 6月、第21回の活動報告:中條氏が LHC の実験結果について review. 村瀬氏が初期の揺らぎの解析(流体)。
    • 参加者27名。ホームページが新しくなる予定。
  • Heavy Ion Pub 活動報告(志垣氏)
    • 発足の経緯、名古屋、大阪、広島を中心に年3回開催している旨、説明があった。  パブセッションもある。
    • 第14回(5月)カイラル磁気効果について (福嶋氏、志垣氏、堀氏)、参加者40名。
    • 論文の謝辞にも heavy ion pub の記述がある。
    • 第15回(9月)HIP + HIC 合同研究会(名古屋大)、QM2012のレビュー。
      • 講演者:鳥井氏、秋元氏、轟木氏、日高氏、浅川氏;参加者40名
    • 次回は、12月(大阪大)を予定。
  • QM2015について(浜垣氏)
    • QM2015は日本が開催地となることが決定。
    • 11月に幕張開催をプロポーズしたが、IAC からひと月は早めることが求められた。
    • 現在、関西地区で候補地をサーチしている。神戸が有力候補。
    • 組織委員の立ち上げ、枠組み、資金援助申請の準備を進めている。
    • いつまでに開催地を決める必要があるのか?--> できるだけすぐ。資金の申請に間に合うように。
    • 2015年の物理学会とかちあわない? --> 今のところ、かち合わないと思う。
  • 実験の現状とランプランについて:
    • 益井氏 (STAR):
      • 1)ビームエネルギースキャン (BES)、 2) レプトン対プログラム (カイラル対称性の部分的回復)、 3)重クォークの物理
      • hadronic interaction の重要性 (low energy)
      • run schedule. < 20 GeV 以下の高統計 BES.
      • Heavy Flavor Tracker (HFT)の導入 -> di-lepton program.
      • Long term upgrade (2016-): TPC readout upgrade(for e-RHIC).
      • Run-13、Run-14: RHIC で fixed target 実験の予定もある。
      • fix target の configuration は?--> 金のターゲーットをリング状で入れて、ビームハローとの衝突。beam ramp の時に取る。PHENIX は このプランに agree している訳ではない(秋葉氏コメント)。
  • 坂井氏 (ALICE):
    • ALICE Run plan について。p+Pb run (2013 のはじめ)その後、LS1 (LHC long shutdown 1, 2013-2014) に入る.
    • 現状についての報告 (QM2012 web サイトを参照のこと)。
    • ALICE Detector upgrade:
        TRD, DCal upgrade (LS1)
        PbPb 5.5 TeV,
        After LS2 -> ITS, TPC high rate readout.
    • upsilon family が ALICE で見えるのは? --> LS2 後
    • ALICE の強みは何? --> low pT での tracking.
    • readout upgrade と TPC upgrade は別もの?--> 別。現状では high rate で読めないので TPC-GEM, readout 両方が必要。
  • 江角氏 (PHENIX):
    • beam energy scan, collision geometry について。
    • VTX の結果が出てきた。b/c の識別が可能に。
    • QM12 で PHENIX の新しい結果.
    • sPHENIX 計画、Calorimeter base のジェット測定に特化、5年間で建設。7月に DOE に proposal が提出された。
    • pre-shower counter, forward のアップグレードも計画されている。
    • 日米予算は、現状の維持。
    • 検出器の operation に関して、外国の研究機関と共同運用を進めようとしている。
    • (秋葉氏コメント)10月、11月に BNL で内部レビューをする。CD0 の実現を目指している。
  • NSAC Tribble sub-committee 報告(秋葉氏)
    • Long range plan (2007) の予算は期待できない。
      • RHIC, JLAB, FRIB は同時に走らない。
      • FRIB の正式な建設開始はまだ。現状は CD2の段階.
      • DOE から NSAC への要請:研究施設、プログラムの優先度をどうするか、レポートせよ。
      • 9/6-9/9 トリブル委員会の会合があった。各施設、プログラムからの報告。(White paper, petition letter が提示された)
      • RHIC で今後大きな成果が期待できることが示された.
      • 委員会が科学的価値のみで判断するとは限らないので、情勢は予断を許さない。
      • 最悪なシナリオは,RHIC のシャットダウン. FRIB はやめるべき。RHIC は全体の40% の予算を使っている。
      • 資料は見る事ができる? --> そのうちスライドは公開される。
      • sPHENIX は?--> 何かがなくならないと sPHENIXはできない。FRIB の参加者は 750人ぐらいいる。
      • FRIB をやめるだけでは、sPHENIX をやる余裕はないのでは(志垣氏コメント)。
      • operation money を下げられないのか?--> upgrade 予算は別でとってこないといけない。
      • JLAB eIC plan はある?--> あるがまだ未熟な段階.
  • 永宮氏より
    • J-PARC:重イオン加速について。予算は上昇傾向。5年後の後の議論。ホールの拡張。1年以内にレポートをまとめたい。科研費を出したいと思っている。
    • FAIR との共存は?:
      • 国際情勢にもよる。国内の基盤形成という意味もある。J-PARC 重イオン加速: 100- 200 億円かかるかも。できるだけ安くしたい。
  • 研究会のお知らせ
    • (野中氏より)Nagoya Mini-Workshop 2012, 9/25-26. 講演もまだ受け付けている。
  • 次期 QCDMOF 代表幹事
    • 次の1年の代表幹事:江尻氏(理論)、鳥井氏(実験)、2013/04 - 2014/03
    • 明日 (9/12) のシンポジウムの紹介があった。