インフォーマル会議

第一回インフォーマル会議議事録

第一回「高温・高密度QCDの物理」インフォーマル会議 議事録 日時: 2010年9月12日 17:30-19:30 場所: 九州工業大学戸畑キャンパス 日本物理学会秋季大会SF会場 参加人数:約42人 議事進行:志垣賢太(広島大)

文責:郡司 卓(東大CNS, gunji@cns.s.u-tokyo.ac.jp)、

   志垣賢太(広島大, shigaki@hiroshima-u.ac.jp)

会合の目的、方向性

  • 理論実験の意見交換と議論の場、外部への提案発信母体
    • 例:物理学会での合同セッション/シンポジウム
      • 理論と実験の双方に手頃な内容を合同セッションに選ぶ
      • 合同セッションに話すべき講演内容の基準を明確にする。
      • 合同セッションに○をすることを学生に徹底する。
      • 合同常設提案中。核談と核理懇で議論される予定。(その後、核理懇で否決。)
  • プログラム委員をこの会合から出すことが重要。
  • heavy ion cafe/pubのような国内会議の継続
  • もしくは1泊2日の研究会。現象論との突き合わせ
  • 「高温・高密度の物理」--> 理論と実験が両翼になって進めるべき。
  • 将来を見据えた物理指針の議論

名称

  • 今回の会合:「高温・高密度QCDの物理」
    • 人の集まりとしての名前としては不適。
    • 限定されている。疎外感がある。staticな物理に感じる。(以上理論から)
  • "(Japanese) Quark Matter" (QM自身、最近はふさわしくない印象)
  • 世話人を中心に議論してMLに諮る。

報告事項

  • RHIC-PHENIXの現状と将来計画(秋葉、理研)
    • 物理結果に関する日本Grの多大な貢献
    • 今後の方向
      • Decadal plan(5-10年後)を議論中。〆切10月1日までにレポート。
  • HBD/VTX/FVTX/FOCALなどの検出器アップグレード
  • 臨界点の探索
  • 2015年以降のアップグレード計画
    • jet modificationの直接測定
    • heavy quark jet
    • quarkonia (high pT, Upsilon)
    • direct gamma flow
  • 理論屋にとっての計算指標は何か?その指針は?
    • 今後のdecadal planに関する研究会を開催予定(BNL)。
  • critical pointのsearchを狙ったupgradeは?
  • local parity violationは?
  • STARとPHENIXの議論の突き合わせは次の話。
  • 日米協力計画の立場から(小沢、東大理)
  • KEKからの日米協力事業で、これまでPHENIXはサポートされてきた。
  • 今後5年を目途にサポートを継続していく。
  • 2015年からは新しいグループを組んで新たな申請を行う方針。議論をもとに参加を決めていきたい。
  • LHC ALICE(杉立、広島大)
  • 全てのシステムが稼働中。
  • 日本Grとして解析Facilityを持つことが義務。広島大学が引受けている。
  • アジアでの連携を目的とする研究会を2010/01に開催。次回も開催したい。
  • ALICEへのコメント(大山、ハイデルベルグ大)
    • 日本の参加が顕著になっている。継続してほしい。
    • ALICE関係の人を呼んで、日本で大規模な研究会を頻繁にやるといい。
  • 国内施設(小沢、東大理)
    • ELPH/LEPS/J-PARC
    • ELPH(共同利用研、東北大学)
      • GeV gamma近傍での中間子光生成反応
    • LEPS
      • 2本目のビームライン、検出器も製作中。
  • J-PARC
    • エキゾチックハドロン、カイラル関連。S-N相互作用。
    • 加速器の現況


  • ハドロンホール拡張計画が進行中。
  • design通りの性能で1実験あたり2週間のMT
  • 重イオンへの展開(FAIRとの兼ね合い)
  • lattice(江尻、新潟大)
  • 相構造、状態方程式、ハドロンスペクトル関数、輸送係数
  • 実験屋さんにとっての優先順位は?
  • charmの影響は無視できない。
  • 強い磁場(手で入れる)があるときのQCD相転移
  • 高温度高密度でのUA(1)アノマリーの回復
  • low mass eeのenhancementとの関係。軽いハドロンのスペクトル。latticeでは簡単ではない。
  • photonのEM correlator。photon emissionをlatticeで計算できないか。virtualならば出来る可能性。
  • 現象論(今回は報告なし)
  • 高エネルギーQCDの現状(板倉、KEK)
  • CGCのような新しい枠組み(LHC)
    • LO+NLO(running coupling BK)
    • LHCではinitialのよるsuppressionが重要。計算はまだ。
    • disappearance of back-to-back jets in d+Au --> CGCで計算中。

会合開催頻度

  • 学会毎。次回は2011/03(新潟大)。

情報交換と提案に関する議論

  • 合同セッションに関しては、上記を参照。
    • 次の原子核理論の世話人は、原子核は板倉、素粒子は江尻の予定。

情報交換手段

  • 会合、メーリングリストを立上げる。
  • 会合立上げを核談MLに流す。

その他

運営方法

  • 世話人
    • 理論・実験のバランス
    • heavy ion cafeやpubで実績のある人は候補になるか?
  • 次回(2011/03)議長(候補):小沢(東大理)
  • メーリングリスト担当:郡司(東大CNS)